2012年5月2日水曜日

スポック - スタートレック Wiki - Memory Alpha日本語版


複数の時間軸
(複数の異なる時間軸からの情報)
鏡像宇宙の当該人物については、スポック(鏡像宇宙)を参照。
新たな時間軸の当該人物については、スポック(新時間軸)を参照。

 スポック(Spock)は、惑星連邦において最も有名で尊敬される人物の一人となった、ヴァルカンと人類のハーフである。フルネームは地球人には発音出来ないものと考えられる。(TOS:死の楽園、惑星オリオンの侵略)

 23世紀後半にはUSSエンタープライズに勤務し、クリストファー・パイク大佐のもとで科学士官を、ジェイムズ・T・カーク大佐のもとでは副長と科学士官を務めた。また、エンタープライズが訓練艦として保有されている時期には指揮官を務めた。24世紀には、彼は有名な大使になり、連邦の指導者たちに助言も行った。

子供時代編集

父サレクに抱き上げられた生まれたてのスポック

 スポックはヴァルカン星の都市シカーで2230年に生まれた。母は教師をしていた地球人のアマンダ・グレイソン、父は科学者であり外交官であったヴァルカン人のサレクである。スポックには異母兄のサイボックがおり、彼がヴァルカンの論理主義を捨てて追放されるまでは一緒に育った。(Star Trek Chronology、TOS:死の楽園、スタートレック5:新たなる未知へ

 スポックは混血故に辛い少年時代を送った。生まれた時には実の父親に「あまりに地球人らしい」と言われ、ヴァルカンの友だちにもいじめられることがあった。彼らはスポックの混血をからかい、感情的反応をさせようと挑発した。あるとき5歳のスポックは泣いて家に帰り、母アマンダは一緒に泣いた。(スタートレック5:新たなる未知へ、TOS:惑星オリオンの侵略)

 ヴァルカンの伝統にのっとり、スポックは子供の時にトゥプリングとの結婚を決められた。(TOS:バルカン星人の秘密)


ダニーphantonのファンフィクションの痛み
スポック少年と「従兄」

 2239年、ヴァルカン人と地球人のどちらとして生きるか悩んでいた7歳のスポックは、予定より一ヶ月早く勝手に試練「カズ・ワン」を始めた。スポックは途中で猛獣le-matyaに襲われたが、ペットのセーラットI-Chayaに守られた。さらにスポックの従兄が助けに入ったことでle-matyaは倒されたが、I-Chayaはle-matyaの毒がまわって重傷だった。スポックはI-Chayaを痛みと共に延命するか苦しみから解放するかの選択を迫られ、論理的に後者を選んだ。その決断は、論理と感情制御を教えるスラクの哲学に従うことであり、ヴァルカン人として生きていくことを選ぶことであった。(TAS:タイムトラベルの驚異)

 サレクはスポックを科学の道へ進めるため、コンピュータのレッスンをさせた。サレクは家の伝統に従ってスポックがヴァルカン科学アカデミーを卒業することを望んでいたが、スポックは宇宙艦隊に入りたいと言い出した。議論は決裂し、2249年にスポックは宇宙艦隊の道に決めた。このことで二人の間に亀裂が生じ、以降18年間口を聞かなかった。(TOS:惑星オリオンの侵略)

宇宙艦隊編集

スポック(2254年)

 スポックは2250年代の初期に宇宙艦隊士官となり、2254年までにはUSSエンタープライズに配属されていた。この時からUSSエンタープライズAが退役するまで、彼は約40年間「USSエンタープライズ」に勤務し続けた。(TOS:歪んだ楽園、スタートレック6:未知の世界

 2254年、クリストファー・パイク大佐指揮下の科学士官として、スポックはタロス4号星を訪れた。そこでパイク大佐は強力な幻影をつくる能力を持ったタロス人に捕らえられ、危機的状況に陥った。このことからパイクとスポックはタロス4号星への訪問を禁ずることを提案し、それは宇宙艦隊の一般命令7号として定められた。(TOS:歪んだ楽園、タロス星の幻怪人・前編)
 スポックは11年4ヶ月と5日間、パイク大佐の下で勤務した。(TOS:タロス星の幻怪人・前編)

スポック少佐とカーク大佐(2265年)

 2265年、パイクが先任大佐へ昇進するとジェイムズ・T・カーク大佐がUSSエンタープライズの指揮を引き継いだ。スポックは同年に少佐から中佐へ昇進し[1]、カーク大佐によるファイブ・イヤー・ミッションにおいても副長または科学士官として功績を残した。(TOS:光るめだま、謎の球体)


高度なインターベンション疼痛管理
USSエンタープライズに戻ったスポック中佐(2273年)

 2270年にカーク大佐のファイブ・イヤー・ミッションは終了し、スポックは故郷のヴァルカン星へ帰った。USSエンタープライズの任務では何度も感情が思わず表れてしまったため、感情を完全に洗い出す儀式「コリナー」を受けることにしたのである。しかしスポックはこの訓練を中断して2273年に宇宙艦隊へ戻り、カーク少将に協力してヴィジャー事件を解決した。(VOY:断絶するQ、劇場版スタートレック
 その後、大佐に昇進したスポックは宇宙艦隊アカデミーへ配属され、訓練船となったUSSエンタープライズの指揮官として士官候補生を育てた。

スポックの死(2285年)

 2285年、スポックはカーク提督にUSSエンタープライズの指揮権を譲り、USSエンタープライズはジェネシス装置をカーン・ノニエン・シンの手から守るために戦った。ムタラ星雲の戦いで敗れたカーンは、最期にジェネシス装置を起動した。しかしUSSエンタープライズは爆発から逃れるためのワープ・ドライブが故障していた。スポックは艦とクルーのために一人でプラズマ・コンジットを修理し、大量の放射線にさらされて命を落とした。葬儀のあと、スポックの遺体は魚雷に入れられて宇宙空間へ「埋葬」された。(スタートレック2:カーンの逆襲
 棺は惑星ジェネシスに落下し、惑星からの放射が遺体の細胞を再生した。再び誕生したスポックはジェネシス同様、子供から急速に成長した。スポックの友人たちは宇宙艦隊の命令に逆らってUSSエンタープライズを盗み出し、生き返ったスポックを発見したが、彼の心は空っぽであった。実はスポックは死ぬ前に自身のカトラをドクターレナード・マッコイに預けていたので、ヴァルカン星で儀式を行ってスポックは無事に魂を取り戻す事が出来た。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ
 その後もスポックは艦隊士官を続け、新しいUSSエンタープライズAに勤務した。

外交編集

スポック大使(2368年)

 スポックは特に23世紀終盤から惑星間の外交に力を注ぎ、長く惑星連邦と対立関係にあったクリンゴン帝国やロミュラン帝国などとの和平に向けて大きく貢献した。


カリフォルニア州の高齢者のうつ病

 2293年、スポックはキトマー会議において惑星連邦とクリンゴン帝国の同盟を勧めた。当初は双方から大きな反発があり激論を呼んでいたが、最終的にはキトマー協定が結ばれ、数世紀越しの平和と安定がアルファ宇宙域に訪れた。(スタートレック6:未知の世界
 スポックはまたキトマー会議の間にロミュランのパーデク大使と話し、ヴァルカンとロミュラン帝国の統一を目指す交渉を始めた。(TNG:潜入!ロミュラン帝国・前編~ミスター・スポックの失踪~、潜入!ロミュラン帝国・後編~ミスター・スポックとの再会~)
 同年USSエンタープライズAは退役し、スポックは父がそうであったように連邦大使の道を選んだ。

 2368年、スポックは連邦評議会にも宇宙艦隊にも認められない秘密の単独任務を行った。彼はロミュラスへ赴き、ヴァルカン・ロミュラン統一を促進するために活動した。(TNG:潜入!ロミュラン帝国・前編~ミスター・スポックの失踪~、潜入!ロミュラン帝国・後編~ミスター・スポックとの再会~)

スポックはロミュラスを救えなかった

 2387年、ある恒星が超新星爆発をしそうだという事が分かり、ロミュラスを含む近隣の惑星は破壊の危機に直面した。スポック大使はロミュラスを救うことを約束し、恒星の爆発を止める計画を立てた。それは恒星に赤色物質を注入して人工的にブラックホールを作るというものだった。彼は赤色物質を積んだ最新の宇宙船「ジェリーフィッシュ」を操縦して恒星へ向かったが、爆発に間に合わず、ロミュラスは破壊された。スポックは残りの惑星を救うべくブラックホールを作り、超新星を飲み込ませることに成功した。ところが、ロミュラン採鉱船ナラーダが彼の前に現れた。ナラーダの指揮官ネロは故郷を救えなかったスポックを恨んで復讐に燃えていたが、� �ラーダもジェリーフィッシュもブラックホールへ飲み込まれてしまった。(スター・トレック

新時間軸
(2233年分岐)
ヴァルカン星の破壊を目撃するスポック

 2258年、宇宙嵐と共にスポックは出現した。そこには25年前に出現していたナラーダが待ち構えており、ジェリーフィッシュは拿捕された。ネロはスポックを殺すことはせず、彼をデルタ・ヴェガに置き去りにした。その後ネロはヴァルカン星を破壊した。スポックはなすすべもなくデルタ・ヴェガから母星が消えるのを見ていることしか出来なかった。


スポックが助けたのは意外な人物だった

 それからしばらくして、彼はヘングロウギに追われていた宇宙艦隊大尉を助けた。それは若きジェイムズ・T・カークに他ならなかった。カークは反逆罪でスポックにUSSエンタープライズを追い出されたと言い、スポックはカークがUSSエンタープライズの船長でないことに驚いた。スポックはカークに精神融合を行い、自身とネロが未来から来たことを説明した。スポックとカークはデルタ・ヴェガ前哨基地まで歩き、そこでモンゴメリー・スコットに会った。スポックは未来のスコットが発見したトランスワープ転送の方程式を使い、カークとスコットをUSSエンタープライズに転送した。一緒に来ないのかとカークに聞かれたスポックは、この時代の自分に存在 を知られてしまうと、ある種の時間の矛盾が引き起こされるとほのめかした。

スポックはスポックに会った

 USSエンタープライズがナラーダとネロを倒したのち、スポックは地球に戻った。そこで彼は若い自分自身と会い、宇宙艦隊に残るように説得した。スポックはまた、自分がUSSエンタープライズへ行きたくなかったのは若いスポックとカークが協力して友情を育んで欲しかったからだと説明した。スポックは「幸運を祈る」と若い自分にヴァルカン・サリュートをし、その後カークが大佐に昇進してUSSエンタープライズの船長になるのを見届けた。(スター・トレック

 スポックは芸術、音楽(特にヴァルカン・リュート)、文学、詩などに興味があり、また三次元チェスも得意であった。(TOS:光るめだま、セイサス星から来た少年、他)食べ物に関しては、イタリア料理が好きでないと述べたことがあるが、それは彼が多くのヴァルカン同様に菜食主義者だからかもしれない。(スタートレック4:故郷への長い道

注釈編集

  1. ↑ 『謎の球体』以降スポックの階級章は中佐である。しかし、エピソードによっては少佐(Lieutenant Commander)と呼ばれている場合がある。(例:『タロス星の幻怪人・前編』)

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