2012年5月8日火曜日

高度な医薬品の研究開発に貢献したい 三田理化工業株式会社|外資系・海外転職は転職エージェント「JAC Recruitment」


「ラックーン」のブランドで、医療機器や無菌製剤容器の製造販売を手がける三田理化工業株式会社。主力製品のひとつである調乳トータルシステムは全国500以上の病院に導入され、この分野のリーディングカンパニーとして圧倒的なシェアを誇っている。機器や容器の製造を通して医療に貢献する同社の思いを、代表取締役である千種康一氏に伺った。

看護師さんが哺乳瓶を毎日何百本も洗っていた

― 全国500以上の病院に導入されている「ラックーン」の調乳トータルシステムですが、この製品が誕生するまでのお話をお聞かせください。

今年で創業60年になるんですが、もともとは理化学用のガラス製品を扱っておりまして、そこからガラス器具の洗浄装置へ展開していきました。最初にヒットしたのは、痰を培養する器具を洗う装置で、ゴムベラが回転しながら器具を洗うというものです。当時、結核患者が多く需要が大きかったということもあり、そこから病院向けの商品を広げていきました。


うつ病のキャンドルプレート

昭和46年のことですが、病院で赤ちゃん用のミルクを作るという仕事があるということを知りました。赤ちゃんは一日8本ミルクを飲むんですが、そのために毎回瓶を洗わないといけないんです。当時これは看護師さんの仕事だったんですが、一日何百本も洗うのは大変だったんですね。そこで、瓶を洗う設備を作ったところ、とても喜んでいただけたと。あと、病院にいる赤ちゃんって元気な赤ちゃんばかりじゃないんです。未熟児とか、病気の子も多い。そうすると、滅菌された容器が必要になってくるんです。その赤ちゃんたちのために、滅菌用の装置も作って製造販売するようになりました。この装置を作ったのは私どもが始めてでしたので、高く評価をいただきまして、多くの病院に導入いただいております。

高度な医薬品の研究開発に貢献したい

― 今後はどういう展開をお考えでしょうか。

後は高度な医薬品を創る分野に広げていきたいと思っています。製薬会社さんにニーズを聞いて、開発に必要な器具や消耗品を滅菌した状態で納品する。洗浄や滅菌の装置自体も私どもは作っていますから、それによって滅菌したものをエビデンス付きでお渡ししています。


ケーキ、スーフォールズ、サウスダコタ

なぜ製薬会社かというとですね、製薬会社の研究開発にはものすごく費用がかかるんですよ。日本のメーカーで研究開発費の売上高比率のトップ3は全て製薬会社です。研究者の方にも高いお給料が支払われていますから、器具を洗っている時間はないはずなんです。その部分は私どもの会社でサポートできるのではと思っています。ニーズに合わせてオンリーワンの製品を作るという形ですが、お客様にもその姿勢を評価いただきまして、先ほどの3社すべてともお取引をさせていただいています。そんなに数は売れないので、売上として大きなウエイトを占めることはないんですが、会社が儲かるだけではなくて、医療の発展に貢献できるもの作りを続けていきたいと思います。

ここに来れば、心も体も元気になる。
大阪全体をそういう都市にしたいんです

不況で元気がないといいますけど、自分の会社だけが生き残ればいいというのではなく、全体が元気になるための仕組みを考えていかないといけないですよね。今、大手企業をはじめ、皆がコストダウンに走りすぎている気がします。企業としては利益が出ても社会全体はどんどん元気がなくなっていく。それよりは医療に限らず、もっと研究開発に投資をしてもいいのではないかと思います。他にも、大手メーカーさんの創業者の方が昔おっしゃっていたことですが、「不景気でも人は辞めさせない、給料半分になってでもみんなでがんばろうじゃないか」と、こういう姿勢はもっと見直されてもいいと思います。


イケアは、任意の良いマットレスされてい

医療というと病気を治すことばっかり考えがちなんですが、そもそも病気にならないように考えるほうがずっと大事。今、日本人の20人に1人が病気です。この人たちが病気にならなければみんな働ける。あるいは、平均寿命が1歳延びて、労働人口の平均年齢も1歳伸びたら、それだけGDPも伸びますよね。もちろん個人の生産性が一定でという仮定のもとですが、GDPは2%以上伸びる計算になります。そういう意味で医療は投資なんです。

私がよく大阪の医療機器メーカーの方々に申し上げているのは、元気をトータルで作ろうということなんです。天神橋商店街ってご存知でしょうか。お腹が空けば、すし屋とかベトナム料理とか美味しいお店がいっぱいある。体が疲れたらマッサージのお店もある。心が疲れたら占いもあるし、繁昌亭で落語を聴いて笑ってもいいし、それでもだめだったら天満宮までいって神頼みですよ(笑)大阪全体がそういう風になればいいなと思ってるんですよ。大阪にきたら体も心も元気になれると。それで世界中の人が大阪に来るようになったりしたら、とてもいいですよね。そういうトータルな視点で医療が発展すればいいなと思いますね。そして国も行政ももっと医療に投資して欲しい。確実にゲインはありますよ。

やってきたことは間違っていたわけでも、失敗したわけでもない

― 最後に転職を考えている人にメッセージをお願いします。


社員には「前向きになろうな」とよく話しています。ピンチはチャンスと言いますけど、そのチャンスを掴むためにね。最低でも元気にならないと。「どこも大変ですね」と言われたら、私は「いやそんなことはないよ」と言うようにしています(笑)元気じゃないと話も聴いてもらえないでしょう。「あの人が来ると明るくなるね」と言われる人になってほしい。

こういう厳しい状況で、自分からリセットした人も、仕方なくリセットさせられた人もいると思います。でも、それまでやってきたことが間違っていたとか失敗したとか、そうは思わないで欲しい。それは大切な経験です。それまでの経験をしっかり相手につたえて、反省があるならそれも正直に伝えて、そうすればわかってくれる人はわかってくれる。その経験を必要としている人は必ずいますから。

社名 三田理化工業株式会社
本社所在地 〒531-0076 大阪府大阪市北区大淀中2-8-2
代表者 千種 康一
設立 1949年03月
事業内容 理化学機器、製剤機器、調乳機器の製造販売
資本金 1000万円
従業員数 37名(パート含む)
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