【 オーストラリアの危険な生き物達 〜 血を吸う生き物達 】 |
■ Biting Flies(アブ)
蚊と同様に産卵の為に必要な栄養分を得る為に生き物の血を吸う。またアブは蚊と違うのは深刻な病気を媒介しないと現在では認識されている。単に血を吸うだけと言われてもアブに刺された時はものすごく痛い。何か分からず痛くて叩くとアブがころりと落ちている。
オーストラリア東部から北部、そして西部の熱帯地域のアブにマーチフライというアブがいるが夏が始まる頃、彼女等は盛んに血を追い求める。服の上からだってお構いなしに血を吸おうと刺してくる。そして刺された後はムズ痒さが残る。
釣りをするだけでなく水辺や公園、ビーチなどに出掛ける場合はマーチフライの時期には必ず虫除けを持って行こう。刺された場合は虫刺されの薬を塗っておこう。かゆいからといって手でひどくかくと傷口が広がりまた違うウィルスによって病気になる可能性だってある。
■ Sandflies(見た目はブヨ、ブトに近い)
1mm程度の大きさで彼等がどんな顔をしているのかはっきりと分からないが彼等に刺されるととてもかゆい。オーストラリアのマングローブがある地域に生息している。ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズなどのクィーンズランド州全域からダーウィンがあるノーザンテリトリー州、ウェスタンオーストラリア州北部が主に生息地である。
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この小さな体のアブの仲間であるサンドフライは、初めて刺される人はまず気づかない。知らないうちに腕や足に赤い斑点を見つけることだろう。そしてしばらく時間が経った頃、だんだんとかゆくなってくる。そのかゆさは一週間くらい続く人もいると言う。とてもかゆい。
蚊の様に媒介される病気はないがこのかゆさには辟易してしまう。また何度かサンドフライにやられると体に免疫が出来てものの1時間ほどでかゆみが消えてしまう。地元の人の中には全くかゆくない人もいるくらいだ。
マングローブがあるエリア(河口など)に出掛ける場合は特に虫除けを忘れずに持って行こう。日本の虫除けも当然だが効果がある。現地の虫除けの中にはあまりにも強すぎてプラスチックを溶かすものもあるので日本人の肌に優しい日本のものを特に女性は使用する事をお勧めする。
■ Mites(ダニ)
よく公園の芝生の上で寝転がっている人がいるがこのダニや下記のティックなど小さな怖い生き物がいることも知っておこう。
ダニやノミは日本でも血を吸うものとして知られているが喘息を引き起こすダニもいるのをご存知だろうか。カーペットの中にそれらのダニがいるとアレルギーとして喘息を引き起こしてしまうとも言われている。
これらのダニはオーストラリアや日本だけでなく世界中にいる。普段から部屋の中を掃除したりしておこう。
またバッパーなどでダニをうつされた、とそんな話をよく聞く。ダニは血を吸う獲物を常に探している。そして、よく遭遇するのがバッパーなどのいろんな人が出入りする宿泊施設である。
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衛生面がどうしても信頼できない所であれば泊まりたくないのはダニの問題以前のことだろう。普段から普通にしていればそうそうダニにやられる事はない。
知人がダニにやられて病院に通っていたがあるバッパーでやられたと言っていた。そのダニはなんと皮膚の中にタマゴを産み付けるもので彼女はいつもお風呂上りに医者からもらった塗り薬を全身に塗っていた。とてもかゆくてたまらないと嘆いていたが病院にいったことでそのかゆみからは開放されたようだ。
またダニの中には蚊と同様に深刻な病気を媒介するものもいる。身近にいて小さな生き物の方がとても怖いイメージがあるのは間違いない。
■ Ticks(ダニの仲間)
このダニはとても深刻な病気を媒介する。日本でも同じ様なダニがいるが、犬やネコを飼っている人は気を付けた方が良い。犬などはこのティックにやられると狂い死ぬとも言われている。とても深刻な病気とはこのティックは体が麻痺して神経障害を及ぼす毒を持っている。
ティックは草むらや木などにいて人間などが通りかかるのを待っていると言われている。獲物を見つけると彼等の上に落ちる。人間で言うと頭の上などに落ちてくる。草むらに座っている場合は体を這い上がりやはり頭などに上ってくる。つまり髪の毛など外から見て分からない所に潜り込み、血を吸うようだ。
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ティックの紹介には大人よりも子供の方によくつくと言われているが(理由は子供の方が外で良く遊ぶから)、実は私このティックにやられた事がある。日本でもオーストラリアでもどちらのティックにもやられている。でも早めに彼等をつまみあげて頭から取り外したからなのか特に何の問題も無い。
感染症が危険視されている蚊やティックなどにやられても必要以上に慌てることはない。もちろん大事なのは当然予防をすることである。
まずはティックの場合は取り除こう。そして、病院に行こう。もし私がティックの事を知らず、頭にできものができたのかしら、とそのまま放置していたら・・・・。まずは彼等を知り、そして自分の身は自分で守ろう。
意外と強い力で肉に食いついているのでピンセットなどで誰かに取ってもらうのが良い。
あと犬やネコについたティックもとってあげよう。ちゃんと取り除いたらつぶして置く様に。
またポッサムやバンディクートなどにつくティックはライム病と同じ感染症をもたらすとも言われている。高熱やかゆみ、関節の痛みなどティックフィーバーと見られる症状がある場合は必ず病院に行き、医師の指示を仰ごう。その際は医師でもすぐにティックとは分からないかも知れない。自分や子供達の日頃の行動を知っているのは医師ではない事を認識しておこう。
■ Leeches(ヒル)
日本の田や池などに入り込むと足についているヒル。オーストラリアにも水の中にいるヒルはいる。川や池などで泳ぐ場合は気をつけよう。どこにでもいるわけではないが特に水草や泥がある場所にはいる可能性がある。
そして陸地にもヒルはいる。森林を散歩していて気が付かない内にヒルがついていることがある。これらのヒルは人間などの獲物を求めて草の中や木の上に身を潜めている。獲物が近づくと上からぽとりと落ちてくる。
このヒルにやられている時はあまりきづかないものだ。かゆいなと思い足元を見るとなぜか足から血が流れている。それはおそらくこのヒルの仕業だ。また血を吸って大きくなったヒルを見つけることもある。
ヒルにやられた場合、患部をよく水で洗おう。そしてよく乾かし消毒液でもつけてバイキンが入らない様にしておこう。
また体に付いているヒルを無理やりはがすと噛み付いたキバの部分が残ると言われている。ライターなどで熱したスプーンでもタバコでも何でもいいのでヒルに押し当てて自分から離れてもらおう。
2004.04.24 Mantaray
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